指輪

指輪


 第2期1500年に霧ふり山脈の西側にあったエレギオン Eregion という王国に住んでいたエルフの金銀細工師達が、
サウロンに唆されて、彼の援助を受けながら、19個の指輪を作りました。
それが、エルフの三つの指輪、ドワーフの七つの指輪、人間の九つの指輪です。
 エルフの三つの指輪は、細工師ケレブリンボール Celebrimbor によって作られ、全ての指輪の中で最も美しいと言われています。
様々な魔力が宿り、時の影響を受けない力があり、それぞれヴァルヤ「風の指輪」、
ネンヤ「水の指輪」、ナルヤ「火の指輪」と名付けられ、宝石をはめ込まれています。
この三つは一度もサウロンに奪われていないので、ヴァルヤを持つエルロンドの裂け谷と、
ネンヤを持つガラドリエルが住むロスロリアンは、星と樹木の美しい場所を維持できています。
 ドワーフは簡単にサウロンの従順な僕になると考えたのですが、
上手くゆかず怒ったサウロンは指輪を奪い龍の火で四つの指輪を消滅させ、三つは自分で所持しているとされています。
 その間、サウロンはその19の指輪を全て統べる「一つの指輪」を滅びの山(オロドルイン)の溶鉱炉で鍛え、
全ての種族を支配しようとして、自分で作ったのです。
 これに対し、エルフたちは自分達の指輪を隠し、サウロンと戦うことになります。
人間・エルフの同盟を作り何とかこれを阻み、サウロンを滅ぼしたのですが、
その肝心の「一つの指輪」の破壊までをすることが出来なかったのです。
 その指輪が巡り巡ってホビットのビルボへ、その養子のフロドへと渡り、「一つの指輪」の破壊をする旅に出るのです。

指輪は持ち主の姿を隠したり、寿命を延ばしたりします。
なかでも先に述べた、19個の指輪を支配でき、悪のサウロンが手にすれば、全ての種族の命も、自由も失います。
これを阻止すべく旅にフロドがでたのが「指輪物語」の始まりです。



指輪物語  種族


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